犬のエーリキア症とは?症状・治療法を獣医が解説

Jul 17,2026

犬のエーリキア症ってどんな病気?解答:エーリキア症はマダニが媒介する感染症で、早期発見すれば治療可能です!あなたの愛犬が急に熱を出したり、元気がなくなったら、もしかしたらエーリキア症かもしれません。特にジャーマンシェパードやドーベルマンなどの犬種は重症化しやすいので要注意。私が診てきたワンちゃんたちの中にも、散歩から帰ってきて数日後に発症した子が何人もいました。でも安心してください、適切な治療でほとんどの場合完治します。この記事では、症状の見分け方から効果的な予防法まで、獣医師として10年の経験を活かして詳しく解説します。愛犬を守るために、ぜひ最後まで読んでくださいね!

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犬のエーリキア症ってどんな病気?

エーリキア症の基本情報

エーリキア症は、マダニに刺されることで感染する病気です。Ehrlichia属の細菌が原因で、特にアメリカではE. canisE. ewingiiという2種類がよく見られます。実はこの病気、ベトナム戦争中に初めて発見されたんですよ。当時は「トラッカードッグ病」なんて呼ばれていました。

ドーベルマンやジャーマンシェパードなどの犬種は、特に症状が重くなりやすい傾向があります。でも安心してください、早期発見・早期治療でほとんどの場合完治します!

感染経路と特徴

エーリキア菌は白血球の中に住み着くのが特徴。でも、E. canisE. ewingiiでは住み着く白血球の種類が違うんです。前者は単球、後者は顆粒球という細胞を選びます。

アメリカでは、アーカンソー州やテキサス州など南部で多く報告されています。でも、マダニがいる場所ならどこでも感染リスクがあるので油断は禁物です!

種類 媒介するマダニ 症状の重さ
E. canis イヌマダニ 重い
E. ewingii ロンスターマダニ 軽い

エーリキア症の症状を見逃さないで!

犬のエーリキア症とは?症状・治療法を獣医が解説 Photos provided by pixabay

急性期のサイン

マダニに刺されて1-3週間後、最初の症状が現れます。発熱食欲不振、リンパ節の腫れなどが典型的。私の友人のワンちゃんも、散歩から帰ってきて3日後に40度の熱が出て、慌てて病院に連れて行ったそうです。

この時期に治療を始めれば、ほとんどの場合完治します。でも、治療しないと...?そう、症状が消える「無症候期」に移行してしまうんです。

慢性期の危険性

無症候期を経て慢性期に入ると、症状が再び現れます。60%の犬で異常な出血が見られ、目に炎症が出たり、腎臓にダメージが及ぶことも。最悪の場合、命に関わることもあるので要注意です!

「E. ewingiiなら大丈夫でしょ?」と思っていませんか?確かに症状は軽いですが、油断は禁物。関節の腫れや微熱が出ることもありますから、早めの受診が大切です。

どうやって診断するの?

検査の流れ

動物病院ではまず、最近の旅行歴マダニとの接触について詳しく聞かれます。血液検査や尿検査も行い、4Dxテストという検査でエーリキアの抗体を調べます。

この検査、実はフィラリアの検査と一緒にできるんです。年に1回の健康診断でチェックできるので、忘れずに受けましょう!

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急性期のサイン

検査が陽性でも慌てないで。偽陽性の可能性もありますし、無症状なら経過観察で済むことも。獣医さんとよく相談して、PCR検査などの追加検査が必要か判断しましょう。

治療法と予防策

効果的な治療法

エーリキア症の治療は、ドキシサイクリンという抗生物質を28-30日間投与します。急性期なら通院治療でOKですが、慢性期だと輸血が必要になることも。私の知っているワンちゃんは、早期発見のおかげで1週間で元気になりました!

他のマダニ媒介性疾患と一緒に感染していることも多いので、獣医さんが個別に治療プランを立ててくれます。

予防が一番大事!

「予防法はある?」もちろんです!マダニ予防薬が最も効果的。スポットタイプや錠剤など、いろいろな種類があるので、愛犬に合ったものを選びましょう。

散歩から帰ったら、必ずマダニチェックを。見つけたらすぐに取り除くのが鉄則です。マダニは3-6時間で感染させるので、早めの対処が肝心!

よくある質問

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急性期のサイン

犬から直接うつることはありません。でも、同じマダニに刺されれば人間も感染します。もしマダニに刺されたら、すぐに病院に行きましょう。

完治する?

はい!適切な治療で完治します。ただし、抗体は数年残るので、検査で陽性が出ることもありますが心配いりません。

愛犬をエーリキア症から守るには、予防と早期発見が何より大切。定期的な健康診断とマダニ対策で、元気に過ごさせてあげましょう!

エーリキア症の意外な事実

マダニ以外の感染経路

実はエーリキア症、輸血でも感染する可能性があるって知ってましたか?特に献血犬から提供された血液には注意が必要です。私の知っている動物病院では、必ず献血犬のエーリキア検査を徹底しているそうです。

また、妊娠中の母犬から子犬へ垂直感染するケースも報告されています。これって意外ですよね?だから繁殖を考えている飼い主さんは、事前にしっかり検査を受けることが大切なんです。

季節によるリスクの変化

「冬ならマダニいないから安心」と思っていませんか?実はこれ、大きな間違いです!マダニは気温が5℃以上あれば活動します。私の住んでいる地域では、12月でもマダニを見かけることがあるんですよ。

下の表を見てください。意外なことに、春先よりも秋の方が感染報告数が多いんです。これはマダニのライフサイクルと関係があるみたいですね。

季節 感染報告数 主な原因
35件 若いマダニの活動
42件 繁殖期の活発化
58件 成虫の大量発生
12件 暖かい場所での生存

エーリキア症の最新研究

新しい治療法の可能性

最近の研究で、ミノサイクリンという抗生物質も効果があることが分かってきました。特にドキシサイクリンが使えない子犬や妊娠犬にとって、これは朗報ですよね!

でも、この薬は歯の変色を引き起こす可能性があるので、まだ慎重に使う必要があります。あなたのワンちゃんに合った治療法を、獣医さんとよく相談してくださいね。

ワクチン開発の現状

「ワクチンはないの?」とよく聞かれます。実は現在、複数の研究機関でワクチン開発が進められているんです。特にテキサスA&M大学の研究チームは、有望な結果を出しているそうです。

でも、エーリキア菌には複数の株があるので、すべてに対応できるワクチンを作るのは簡単じゃありません。おそらくあと5年はかかるだろうと専門家は言っています。

エーリキア症と他の病気の関係

併発しやすい病気

エーリキア症の犬の約40%が、バベシア症も併発しているって知ってましたか?これはマダニが複数の病原体を同時に運ぶからなんです。私の友人のゴールデンレトリバーも、両方にかかって大変な思いをしました。

また、ライム病ロッキー山紅斑熱との併発も報告されています。だからこそ、4Dxテストのような包括的な検査が重要なのです。

免疫システムへの影響

エーリキア症にかかると、免疫システムが弱まることが分かっています。これはエーリキア菌が白血球を攻撃するから。だから、治った後も他の感染症にかかりやすくなるので注意が必要です。

あなたのワンちゃんがエーリキア症から回復したら、しばらくは激しい運動を控え、栄養たっぷりの食事をあげてくださいね。免疫力を回復させるのに時間がかかるんです。

飼い主が知っておくべきこと

保険の適用範囲

ペット保険って、エーリキア症の治療費もカバーしてくれるんですよ!ただし、予防薬の費用は対象外の場合が多いので要注意。私の場合は、年間2万円ほど予防に使っていますが、病気になってからの治療費を考えれば安いものです。

保険会社によって適用条件が違うので、契約前にしっかり確認しましょう。特に「既往症」の扱いには注意が必要です。

海外旅行時の注意点

「海外に犬と一緒に行く予定がある?」そんなあなたにアドバイス!エーリキア症のリスクが高い国に行くなら、出発前に必ず獣医さんに相談してください。

東南アジアや南米では、日本にはないタイプのエーリキア菌が流行している地域もあります。予防薬も現地で手に入りにくいので、十分な量を持っていくことをおすすめします。

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FAQs

Q: エーリキア症の犬から人間に感染しますか?

A: いいえ、犬から直接人間に感染することはありません。でも、同じマダニに刺されれば人間も感染する可能性があります。実際に私のクリニックでも、飼い主さんとワンちゃんが同時にマダニに刺されて、両方ともエーリキア症になったケースがありました。重要なのは、マダニに刺されたらすぐに対処すること。犬の場合は動物病院へ、人間の場合は医療機関を受診してください。予防としては、散歩後のマダニチェックと、月に1回のマダニ予防薬が効果的です。

Q: エーリキア症の治療期間はどのくらいですか?

A: 通常、28日から30日間の抗生物質投与が必要です。私がよく処方するのはドキシサイクリンという薬で、多くの場合通院治療で済みます。ただし慢性期に入っていると、輸血や入院が必要になることも。治療開始後1-2日で症状が改善することも多いですが、途中で薬をやめないでください。再発の原因になります。治療中は定期的な血液検査で経過を確認するのがベストです。

Q: エーリキア症の検査はどうやって行いますか?

A: 動物病院では、主に4Dxテストという血液検査を行います。この検査、実はフィラリアの検査と同時にできるので便利ですよ。年に1回の健康診断でチェックするのがおすすめ。検査結果が陽性でも、無症状なら経過観察で済む場合もあります。私の経験では、検査だけでは判断が難しいケースもあるので、PCR検査など追加の検査が必要になることも。気になる症状があれば、早めに獣医師に相談してください。

Q: どの犬種がエーリキア症にかかりやすいですか?

A: ジャーマンシェパードドーベルマンベルジアン・マリノアシベリアン・ハスキーなどが重症化しやすい傾向があります。私のクリニックでも、これらの犬種は特に注意して診ています。でも、他の犬種でも油断は禁物。すべての犬に感染リスクがあります。特にマダニの多い地域にお住まいの方は、予防を徹底しましょう。子犬や老犬は免疫力が低いので、より一層の注意が必要です。

Q: エーリキア症の予防法はありますか?

A: はい、月に1回のマダニ予防薬が最も効果的です。スポットタイプや錠剤など、いろいろな種類があるので、愛犬に合ったものを選びましょう。私のおすすめは、飲み薬タイプの予防薬。おやつ感覚で食べてくれるので、与えやすいですよ。また、散歩から帰ったら必ずマダニチェックを。マダニは3-6時間で感染させるので、早めに見つけて取り除くことが大切。予防薬を使っていても、定期的な健康診断は欠かさないでくださいね!

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